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人前に立つ緊張感
あなたはスピーチをする機会がどの程度ある?セミナーやプレゼン・会議など。
大勢の人前で話すとなると、さぞ緊張するでしょうな!
ワイも人前で話すのは苦手。昔から3人以上の親しくない人を前にしてスピーチするのが本当に苦痛で仕方がない。
何をしゃべってるか、プレゼンの途中でわからなくなったこともあったしw
今回のテーマは「人前での緊張」。
一年のうちそんなに多くはないけど何回かは人前に立つって人、どうしても人前に立つのは緊張してしまう人に向けた内容だぜ!
トーマス・ギロビッチの研究
あなたのその緊張は自意識過剰によるもの。
下の本で紹介されているトーマス・ギロビッチらの研究によれば、緊張なんてするだけ無駄って思えるようになるかも!
ワイの愛読書「思考のトラップ」
例えば、緊張しいのまー坊(@belligerent_exp)。
物販4年目の弱小セラーながら、昨年からセミナーを主催。今や気負うことなく人前でレクチャーさせていただいているぜ!
それもこれも、この研究のおかげ?人前で過剰に意識することはなくなったんだよね。もちろん軽く緊張はするけど、ガチガチになることはない。
実はそんなに意識することない
昼休み。食事に出ると、あなたは表参道の交差点で松崎しげるに遭遇。「愛のメモリー」を夢中で口ずさんでいるぞ。
危ない!
しげるとあなたは衝突!そして、あなたのTシャツの中にはしげるが!
なんか、みんながTシャツを見てない?恥ずかしい!
この心理がスポットライト効果。
どうしても松崎しげるに視線が集まってる気がする。ところが、松崎しげるの顔なんて人は気にしてないかもよ?ってことを証明した実験がある。
バリー・マニロウ実験
2000年にコーネル大のトーマス・ギロビッチ(社会心理学教授)が行った、題してバリー・マニロウ実験*。
ある学生に気恥ずかしいTシャツを着せて、他の実験参加者たちが集まる教室に飛び込ませる(意図的にスポットライト効果を作る)。
そして、しばらく学生たちに会話させた後で被験者たちに聞き取り調査するというもの。
*70〜80年代に活躍した作曲家。2000年当時の大学生からしたらダッサ!ってなる。
Tシャツを着せられた当の本人は「半分以上の奴が変なTシャツの俺を笑ってるよ… orz」と考えていたらしい。
ところが、教室の中でTシャツの顔に気づいた人は25%にも満たない。
Tシャツに気づいたところで、多くの参加者は他人の服のデザインなど気にも留めないのだ。
透明性の錯覚
ミニバスケ中のゴリラに気づかないような連中だからなぁ。そりゃバリー・マニロウには気づかないだろうよ。日本人学生を対象に、松崎しげるTシャツでも同じ結果になるのか知りたいところw
意外と嘘はバレない
さて、人には必要以上に、自分の考えや感情を相手が理解していると思い込む心理傾向があることをギロビッチ教授らが発見した。これを透明性の錯覚理論という。
1998年の実験では、コーネル大の被験者グループに嘘をつかせて、聴衆にその嘘がバレているかどうかを調べた。
面白いことに、嘘をついている側はついた嘘の半分以上が聴衆にバレていると感じていたが、実際にバレていた嘘は全体の4分の1だったのだ。
透明性の錯覚という思い込みを打破できるか?
即興スピーチ実験
2003年、ギロビッチ教授らはある実験を行った。被験者に即興でスピーチをしてもらった上で、自分の緊張がどの程度聴衆に伝わったと思う?と尋ねた。
本人は聴衆にすごく緊張が伝わったと自己評価。しかし実際は聴衆のほとんどが被験者の緊張に気づいていなかったのだ。
また、被験者の一部は緊張しすぎて、緊張を抑えようとしたあまりうろたえてしまった。流石にその被験者の緊張は聴衆に伝わった。意識のしすぎはかえって良くない例だ。
再度の実験で、教授らはこの緊張しいの被験者に「相手は意外とあなたの緊張には気づかないもんだよ」と伝えた。すると今度は、被験者はストレスを感じず上手に話せた。しかも聴衆からスピーチの評価が高くなったという。
まとめ
人は想像以上に他人に関心がないw
だから、ちょっとのしくじりでは恥にならないと考えよう!
逆に、失敗しないよう意識しすぎると、かえって相手に緊張が伝わって場の空気がおかしくなるゾ。
今日も最後まで読んでくれてありがとう!