読了までの目安:およそ4 分ですぜ!

ワイ(@belligerent_exp)です。
eBayは毎年、セラーに要求(というか締め付け)を強めてくる。それも年二回。
どんなものかというと、

取引で起こる損失はセラーさんが被ってね!(もちろんウチは被らないけどね♪)」な感じのものだったり、
セラーへの特典やご褒美を減額するね!(手数料は今まで以上に多く貰うけどね♪)」な感じのものだったと思って下さい。

例えば、

・お客が簡単に返品や返金できちゃう変更
・優良セラーの手数料割引を半分に減らす変更

などなど。

上は顧客満足度の向上っていう「大義名分」だし。
そもそも胴元から場所を借りている以上は、eBayの施策に対してある程度の納得をしていた。

これまでは。


あなたの出品画像がフリー素材になる!

今年発表された「2017年度夏期セラー・アップデート(SR17.1.5) 」はひと味違った。
その中の「出品ポリシーの更新」という項目にワイは戦慄したぜ!

【引用】 出品した商品のすべての写真が、カタログ掲載の候補となります。

とあるのだ!

要するにeBayは、
出品された時の画像は誰でも自由に使えるようになるよ♪
と言っているのだ。

ということは、
苦労して撮影した写真が全てフリー素材になっちゃう!w
堂々と画像がパクり放題になるってことだぜ!
なにそのマネっこ@くそダサ野郎 のためにできたルールw

(Q1) え?ということは苦労して撮影したら負け?
(A1) いえ、カッコ良く撮れば従来通り早く売れます。以後はそれを他のセラーも使えるというだけです。
(Q2) 写真のクオリティで他セラーと差別化できないってこと?
(A2) いえ、カッコ良く撮れば従来通り差別化されます。以後はそれを他のセラーも使えるというだけです。

もはや笑うしかないぜ!www


著作権マークが禁止になった!

あなた

でもウォーターマーク(著作権マーク)が入っていれば、画像の権利を主張できるじゃない!

確かに。
eBayは「出品画像ポリシーについて」でウォーターマーク(著作権マーク)を認めてるぜ!
以下のように。

Watermark
そう、認められていたのだ。
これまでは。

ところが、今回のセラー・アップデート(SR17.1.5)では更に「項目」が追加された。
eBay外へのリンク、ウォーターマーク(著作権マーク)の使用など」だぜ!

【引用】
画像ポリシーの変更(ウォーターマークの使用について)

出品時にアップロードする画像にウォーターマーク(著作権マーク等)を使用することができなくなります。eBayではウォーターマークの使用についてモニタリングを強化し、ポリシーに準拠しない画像を特定した場合にはセラーに通知します。

ウォーターマークが使用されている画像につきましては、2018年3月1日までに修正の対応が行われない場合には、検索対象から除外されます。もしも画像にウォーターマークを使用されている場合は、直ちに削除の対応を進めていただくようお願いいたします。eBayが推奨する画像の取り扱いについてはこちらをご確認ください。

要するに、ウォーターマークが入った画像では商売できなくなるのだ。

つまり、
カタログでフリー画像にできる写真じゃないとeBayで出品できなくなるw
外堀は埋められてしまったのだ。

ワイは今までクレジットを画像に入れてきたが、10月撮影分からは入れていない。


eBayの狙いはどこ?

画像をカタログ化(フリー素材化)する意図はどこにあるのだろう?
それを知るために、今回のアップデートによって「eBayが何を得るのか」を考えてみる。
もちろん「利益」しかありえない。

じゃあ、その「利益」はどこから来るのか?
セラーの売上げから徴収される「手数料」だ。

じゃあ、その「手数料」を増やすには?
eBayの狙いを、ワイは3段階で考えてみた。

第①段階画像を用意する必要をなくし、お手軽参入の「素人セラー」を増やす。(セラーのすそ野を広げる)

「素人セラー」というものはビジネス意識が弱く、相場以下で商材を放出してしまうことも珍しくない。
不要品がちょっとしたお小遣いになれば、それで満足する輩で占められるからだ。

第②段階増やした素人セラーによって、価格競争を加速させる。(お買い得なeBayというイメージを醸成させる)

利益という概念の薄い「素人セラー」たちにより、eBayでは価格競争が進むだろう。
進む低価格化は、Amazonに流れたバイヤーを引き戻すための競争力になりうる。

第③段階Amazonから戻った、あるいは純増したバイヤーによってeBay全体の売上げが拡大する。(eBayの成長)

価格競争によって、セラー個別の売上げが減る場合もあるし、時にはセラーの淘汰が進むだろう。
だけどeBayにしてみたら、全体の売上げが増えればそれでいい話なのだ。

以上はあくまでワイの推測だけど、そんなに外してるとも思えない。
素人セラーを増やす施策は、eBayの成長のために欠かせないと思うからだ。

eBayは今年の第三四半期決算で、前年同期比9%もアップだそうだ。
直近三ヶ月で約200万人の新規ユーザーを増やしたともいう。
返金・返品をし易くなったことにより、バイヤーから支持を得た証拠だろう。

バイヤーが増えたのならセラーを増やして需給のバランスを取らねば!


画像の著作権を守る対抗策!

ない。はっきり言って。
胴元に商売させてもらってる以上、従う他ないのだw

もちろん抵抗する方法はある。
例えば、背景そのものにクレジットを入れてしまうことだ。
クレジット入りの紙を置いてもいいし、壁や床に直接印字してもいいw
このように。

Sample

でも見つかり次第、商品ページごと削除される可能性がある。
せっかく手をかけて削除されるのだったら、始めからやらない方がいい。
だからオススメしないぜ!

だから、ワイは抵抗しない。
正直悔しいが、画像などくれてやるぜ!
ワイの画像がeBayやSNSに溢れるようになったら、それはそれで面白いだろうw


独自の販売サイト!WordpressやShopify!

eBayが嫌なら独自に海外販売サイトを立ち上げる、という方法もある。
今は「Wordpress」や「Shopify」で簡単に立ち上げることはできるからね。

ただし、それらで稼ぐのは簡単じゃないよ。eBayと違って集客が自前だからだ。

ワイはその両方に手をつけてるから言える。
脱eBayは大変!w

また独自サイトが優れている点と言えば、eBayの手数料10%がないこと。
でもそれだけと言える。

WordPressはシステム構築に費用がかかるし、Shopifyだって販売手数料2%かかる。
それでも差額の手数料8~10%が膨大だ、と言える「月商」のセラーも限られているだろう。
「月商」によっては、むしろeBayのシステムと集客力を使って手数料10%しかかからない、とも言えるからだ。


あとがき!

ムカつくけど、eBayのやろうとしてることは理解できるんだよね。