目次
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西洋的な「知識の体系化」
親の教育の違い
西洋人の幼児は名詞を動詞の2倍も早く覚え、東アジア人の幼児は動詞を名詞の2倍も早く覚えるという。
これは西洋と東洋で、親の教え方や遊ばせ方の違いに由来する。
例えば、日米の母子を対象に、おもちゃを使う遊び方の違いを調べた1993年の実験。(発達心理学者アン・フィーナルドら)
アメリカ人の母親は「このワンちゃんはね〜」とか「こぶたちゃんがね〜」という風に、子供の前で対象物を指差し、名前を教え、属性を説明する傾向が強かった。
対して、日本人の母親は、「ごつんとぶつかったらちゃんと謝るのよ〜」とか「あら偉いわね〜」という風に、礼儀や社会的な約束事を教える割合がアメリカ人の2倍も多かった。
言語の違い
こういった教え方の差を生む原因が、言語の文法規則だ。欧米系言語の文法規則は、名詞で区別するため弁別性が高い。
例えば、a man(一人の男)、the man(その男)、the men(その男たち)、men(男性一般)という風に。
日本や中国では、会話で「男が歩いていた」と言う場合、文脈で状態を区別していく。歩いていたのは一人だったのか、それともグループだったのかなど。
つまり、名詞だけで簡単に物の状態を表せる西洋に対し(主語優位型)、東洋は文脈での判断が欠かせないのだ(話題優位型)。
アメリカ人の思考は白か黒。グレーはない
アメリカ人の思考的欠点
上のような言語の違いから西洋人、特にヨーロッパ系アメリカ人は物(点)を中心に思考を巡らせ、東洋人は文脈(場)の全体に思考を巡らせるようになった。
このように、言語構造の違いが思考プロセスに反映されるという説が現在では主流だ(言語相対性理論)。
点で思考するアメリカ人によく指摘される欠点がある。それは
基本的な帰属の誤り(基本的帰属錯誤、対応バイアス)である。
基本的な帰属の誤りとは、結果を個別の属性に求めてしまい、状況を軽視する心理傾向を言う。
例えば、あなたが数学の試験に落ちたとする。その場合、アメリカ人の思考では、あなたに数学の素養がないと考える。
だが、ワイら日本人はそれ以外の可能性も考慮する。その日、あなたはたまたま体調が悪かっただけかもしれないし、試験期間中に勉強せずゲーム三昧だったのかもしれない。決して素養のせいだけにしない。
部分的な属性だけでモノゴトを見がちな西洋人。
一部しか見ないところが、商品説明を読まないアメリカ人バイヤーの特性を裏付けているよね!
アメリカ人は部分的にしか日本のアニメを理解できない
一連の研究から、ワイには一つ気づいたことがある。彼らヨーロッパ系アメリカ人は、日本のアニメを十分に理解できていないかも。例えば「響け!ユーフォニアム」11話のあのシーンを理解できないはずなのだ。
もし彼らが「響け!ユーフォニアム」11話を観たら
香織センパイと麗奈のソロ決戦の回。上級生である香織に遠慮して、麗奈に拍手できない部員たち。
このシーン、ヨーロッパ系アメリカ人はこんなリアクションになるはずだ。
Why!?
麗奈ガ1番ダッタデショー?
ナンデミンナ彼女に拍手シナイノ〜?
Why!? Wha-why!?
これまでみてきたように、彼らヨーロッパ系アメリカ人にとって、技術が上手い下手など「個人の属性」が1番に重要であって、人間関係という「状況」は二の次なのだ。
ただし、点で見る思考が長所にもなりうる。西洋人は目立った誤りに気付きやすいため、(東洋人に比べ)問題解決力に優れているのだ。
逆に、中庸を良しとする東洋的思考は問題解決力が低い、と西洋人から考えられている。笑わせんなw
まとめ
アメリカ人(ヨーロッパ系)は、
「トンネル視野」と「基本的な帰属の誤り」
という思考的な欠点を持つ。そのため、商品説明文まで頭が回らないし、平気で見落とす。
また、空気を読むという概念が希薄なため、日本のアニメをどこまで理解しているか怪しい。
あ、そうか。
だからバキィッ!とかドカァッ!とかの単純なバトル物が好きなのか。
ユーロ系アメリカ人について露悪的に書きすぎたかなw
以上だぜ!今回も読んでくれてありがとう!