目次
読了までの目安:およそ6 分ですぜ!
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PayPalが競合する口座に妨害手数料2.5%をかけた問題について。
実はまだWorldFirstを使っても妨害手数料がかからないことが判明した。
WorldFirst(ワールドファースト)のスタッフから直接電話で聞いたんだぜ。
そして実際に引き出してみて、妨害手数料がかかっていないことを確認した。
詳しくは以下の記事でご確認くださいだぜ!
↓↓↓ここから下はサービス終了後(2018年5月10日〜)の情報だぜ!↓↓↓
以下で紹介している記事が有効だったのは2018年5月9日まで。5月10日からはWorldFirstの手数料がPayPalを上回るため、WorldFirstを利用する意味がなくなる。
要するに、PayPalによるライバル潰し。今までは引き出し手数料が無料だった米国口座に対し、PayPalが手数料2.5%をかけて迂回できないようにした。
ここでワイは2つのことを思った。
まずひとつは、
「ビジネスとはいえPayPalもエグイことするな。WorldFirstさん今までありがとうございました。ワイ、一年くらいしか使ってないし、この記事書くのに結構頑張ったのにもう無駄になるのか、はぁ」
もうひとつは、
「え?そんなこと(ライバル潰し)できるの?独占禁止法とかそーゆー法律にひっかからないの?だったら初めっからやっとれよw PayPalだっさwwww」
です(笑)
そういうワケで、下からは単にPayPalの出金は早ぇ〜!記事になります。ご注意を。
↓↓↓ここから下はサービス終了以前(〜2018年5月9日)の情報だぜ!↓↓↓
eBay輸出を営む者にとって、グローバル決済システムPayPal(ペイパル)は欠かせない存在。
そこに割り込んできたのがWorldFirst(ワールドファースト)、PayPalより安い為替手数料が売り。
PayPalは3.9%なのに対し、WorldFirstは2%。およそ半分なのだ!
というところまでが前回、PayPalの為替手数料!馬鹿にならない隠れコストだぜ、こんニャロー!のお話。
じゃあWorldFirst、一択じゃん?
おーっと、ちょっと待って欲しい。
どうもWorldFirstは「コスト面」のメリットばかりが拡散されており、デメリットについて触れられていない。
紹介記事の大部分にアフィリエイト報酬が絡んでおり、それが原因だと思われる。
(WorldFirstのアフィがない今、)ワイがちゃんと使用した上で使い勝手を検証してみようじゃないか、というのが今回の趣旨なんだぜ!
ぶっちゃけちゃうと、WorldFirstは超リスキー!
はじめに (入金プロセス・為替手数料)
入金のプロセスをおさらい。
(1)お客から購入されると、まずPayPalに入金される。ここまでは当然ながらPayPal(以下PP)もWorldFirst(以下WF)も同じ。
(2)PPに入金されたお金は、最終的にあなたの銀行口座へ、日本円に両替されて入金される。
その際にさっ引かれるのが為替手数料だ。
ただし、PPから直接銀行口座へ送金されるか、いったんWFを経るか、で大きな違いがある。(下の図参照)
それでは検証開始。
PPとWFの2つの決済手段を、同じ日・同じ金額を引き出して違い確認していくぜ!
【条件】
・引き出し金額は1,000ドル
・2017年11月27日(13:50時点)
・実際のレート:¥111.43
上記のレートで比較する。
・PayPalレート:¥108.41
・為替手数料:1ドルあたり¥3.02 (2.71%)
・World Firstレート:¥109.14
・為替手数料:1ドルあたり¥2.29 (2.06%)
【結果】
・為替手数料は、WFが1ドルあたり¥0.73(0.65%)分のお得。
・為替手数料を金額で表すと、PPでは¥3,020、WFでは¥2,290になる。差は¥730。1,000ドルの引き出して¥730の差が出た。
この時、PPの為替手数料が3.9%より安い2.71%だった*。
WFのレートはリアルタイムであるのに対し、PPはレート確定にタイムラグがあるせい。
リアルタイムレートより円安だった頃のレートなのだろう。逆にリアルタイムより円高時レートの場合は為替手数料が高くなる。
これがPayPal経由送金のリスクといえる。
さて、一回あたり¥730という金額差、これを大きいとみるか小さいとみるか。
ワイの個人的な感想としてなかなか大きい。
やはりWorldFirstの一択だろうか?
隠れリスク1 (銀行口座への送金時差)
PP、もしくはWFからあなたの銀行口座へ送金されるタイミングをみてみよう。(下の図参照)
【条件】
出金予約のタイミングは平日の4区間。
ワイが過去に出金予約を行った時間帯である。
(1)朝出勤前:6:00 ~ 9:00
(2)昼休み:12:00 ~ 13:00
(3)夕方帰宅時:17:00 ~ 21:00
(4)夜間:21:00 ~ 2:00
【結果】
PayPalはとても安定している。
早いときは当日に着金していた!(下の図参照)
・朝出金:当日昼11~13時
・昼出金:翌日昼11~13時
・夕出金:翌日昼11~13時
・夜出金:翌日昼11~13時
一方のWFは、最短でも翌日の昼、しかも振れ幅が大きい。(下の図参照)
・朝出金:翌昼11〜22時(最多17時台)
・昼出金:翌昼11〜22時(最多17時台)
・夕出金:翌昼11〜22時(最多17時台)
・夜出金:翌昼11〜22時(最多17時台)
上記のように、基本的に2日以内に送金されるなら、PayPalと大きな差はない。
これまで、WorldFirst経由の出金は26回あるが、20回は無事2日目に着金。
だが、残りの6回は以下のように4〜8日目で着金した。
2016.09.30(金) | 10.03(月) | 4日
2016.11.08(火) | 11.14(月) | 7日
2016.11.18(金) | 11.21(月) | 4日
2017.01.27(金) | 01.30(月) | 4日
2017.03.03(月) | 03.06(月) | 4日
2017.05.01(月) | 05.08(月) | 8日
そのうち4回は、週末金曜日に出金予約 → 月曜着金なのでPayPalと同じ条件である。
また、2017年の5/1〜5/8はGW期間であった。
注目は、2016年11月8日の取引。
7日目に着金、と大きく遅れている。
あなたはその期間に何があったか覚えてる?
そう、トランプの大統領当選日。
WorldFirstは、
為替が大きく動く場面でお金を引き出させてくれないのだ。
あなたもその点にご留意を。
PayPalに比べて銀行口座への送金に若干の遅さがある点、これが減点材料だ。(減点1つ目)
隠れリスク2 (浮遊期間の為替変動)
PayPalにはなくて、WorldFirstだけに存在するお金の経路がある。(下の図参照)
それは、PayPalからWorldFirstへ「資金の移動経路」である。
注意すべき点は、WorldFirstへ着金するまでの間、お金の単位はドルのままだということ。
つまり、
着金までの宙ぶらりんな期間中も、ドル円レートは動き続けている。
この浮遊期間も隠れリスクだ。
そしてとても長い。
以下は26回の取引中、「浮遊期間と回数」のデータである。(下の図参照)
最も多い浮遊期間は5日間の6回、次いで7日間の5回である。
なんと最長の浮遊期間は11日!
この期間に円高に振れようものなら気が気でない。
そこで、
浮遊期間にドル円レートがどう動いたかを検証をしてみた。
浮遊期間が7日間以上あった取引は合計で8回。数が多いのでこの8回に絞った。(下の図参照)
浮遊期間中、ドル円レートはどう変化していたのか。
興味深いので終値を調べてグラフにしてみた。(左がPP出金日、右がWF着金日)
意外にもプラスのケースが多かったw
為替変動による損得は運次第だから、結果的にプラスになる場合もある。
しかし、World Firstの浮遊期間は問題だ。
自分で円に転換するタイミングをコントロールできないのだから。
精神衛生上よくない、という点でワイにとって減点材料だ。(減点2つ目)
真のリスク (キャッシュインフローの硬直)
WorldFirstに存在する「銀行口座への送金時差」と「浮遊期間」を見てきた。
この2つの合計期間はeBay売上のキャッシュ・インが止まってしまう。
キャッシュインフローの硬直である。
また、これが秘匿されてきたWorldFirstのデメリットである。
最長「キャッシュインフローの硬直」期間は…
19日間*w
PayPalならキャッシュインまで、わずか2日。
ビジネスで利用される決済手段は、
為替手数料の安さだけではなく、キャッシュインまでの早さも考慮されるべき、
とワイは考えるのですよ。
WorldFirstに期待すること
WorldFirstの「為替手数料の安さ」は確かに魅力。
でも「キャッシュインフローの硬直」が長いため、小資本のセラーには使い勝手が悪い。
WorldFirstの運営に期待することはただ一つ。
このブログで明らかにした点を可能な限り改善してもらいたい。それだけだぜ!
あ、もうひとつあった。
ジャパンネット銀行に送金できるようにしてくださいよw